無料のAIチャットボットは、操作や回答を確かめる候補になります。ただし、無料で試せることと、そのまま顧客向けに運用できることは別です。利用上限に達した際の動作や、入力した情報の扱いを確認せずに公開すると、想定した案内を続けられない場合があります。
この記事では、無料ツールの比較ではなく、試用から本番へ進むときの注意点を整理します。料金の有無だけで安全性や回答品質を決めつけず、実際の条件とテスト結果で判断しましょう。
最初の検証は、公開情報と限定した用途で行う

いきなり全社の資料を登録するより、営業時間や基本的なサービス案内など、公開済みのFAQで試します。「どの質問に答えるか」「何を答えないか」「誰が確認するか」を先に決めてください。
| 検証する用途の例 | 確認すること | 最初は対象外にする内容 |
|---|---|---|
| Webの基本FAQ | 正しい説明と詳細ページへ進めるか | 個別契約や返金の確約 |
| ECの商品案内 | 仕様の違いと適合条件を示せるか | 未連携の在庫・配送状況の断定 |
| 社内手順の案内 | 利用者に許可された情報だけを示せるか | 権限を確認していない人事・顧客情報 |
これらは検証のための想定例であり、特定企業の導入成果ではありません。自社の質問と正しい回答を用意し、同じ条件で確認できるようにします。
注意点1:上限後の動作を確認する

試用期間、会話や生成の回数、登録データ量、設置先、管理者数など、無料の対象はサービスによって異なります。上限を超えると停止するのか、追加費用が発生するのか、回答や履歴に制限が付くのかを確認しましょう。
外部のAI、サーバー、メッセージ配信などを組み合わせる場合は、それぞれの費用も別に調べます。例えばLINEでは、Messaging APIの送信方法によりメッセージ通数への算入が異なり、外部AIの利用料とは別の条件になります。
本番では、上限が近づいたときに誰が気づき、何をするかまで決めます。急に止まる構成なら、通常のFAQや問い合わせ先を、チャット以外からも開けるようにしておくと案内を続けられます。
法人プラン 月額19,800円〜(税別・税込21,780円〜)
次の一歩は、接客の体験から。
自社のサービスやよくある質問を、キャラクターが案内するピタリー。どんな接客ができるのか、利用ページでご覧ください。
注意点2:データの扱いを、無料・有料とは別に調べる

入力内容、参照資料、会話履歴について、保存期間、閲覧できる人、外部への送信、学習などへの利用、削除方法を確認します。「無料だからすべて学習される」「有料だから機密情報も問題ない」とは判断できません。
個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用に関して注意を呼びかけています。社内の規程と利用目的を照らし、入力してよい情報を整理してください。具体的な取扱いが不明な間は、実際の顧客情報ではなく、架空の情報で検証する方法があります。
管理画面の権限、退職・異動時のアカウント整理、履歴を書き出した後の保管先も確認します。安全性は、サービス側の対策と、自社側の運用の両方で考えましょう。
注意点3:回答できない場合もテストする

- 登録した質問と、その言い換えで正しく答えるか。
- 条件が複数ある場合、重要な例外を省かないか。
- 資料にない価格や制度を作って答えないか。
- 個別判断が必要な質問を、担当窓口へ案内できるか。
- 長文やスマートフォンでも、回答とリンクを読めるか。
無料版だから回答精度が低いと一括りにせず、自社の用途に合うかを確認します。生成AIは自然な文章でも誤ることがあるため、答えられた件数だけでなく、誤案内の内容と影響も記録します。
注意点4:設定後の作業時間も費用に含める

利用料がかからなくても、FAQ作成、設定、回答確認、情報更新、問い合わせへの引き継ぎには時間がかかります。担当者が不在のときに、誰が案内を止めたり直したりできるかも必要です。
「毎週どの質問を点検するか」「料金改定を誰が反映するか」「障害時の窓口はどこか」を決め、試用中に実行してみます。サポートの範囲やデータ移行の方法も、本番前に確認しておきましょう。
本番へ進むか、条件を変えるかを判断する

| 確認結果 | 次の判断 |
|---|---|
| 必要な回答・条件・運用が確認できた | 対象を絞って公開し、継続点検する |
| 必要機能や容量が無料枠を超える | 有料条件と他の方法を、総費用で比較する |
| データの扱いや誤案内が未解決 | 公開を保留し、対象や仕組みを見直す |
検証開始前にこの判断基準を共有しておくと、「無料だから続ける」という判断を避けやすくなります。契約条件は確認日とともに記録し、公開前に改めて確認してください。
キャラクターによる接客も含めて検討するなら

ピタリーでは、会社のキャラクターを通じたWebやLINEの問い合わせ対応・商品案内を検討できます。機能と利用までの流れを確認し、自社で案内したい内容と必要な運用を整理してみてください。無料利用や対応範囲を前提とせず、プラン・利用条件を確認することが大切です。
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執筆・編集:aivy / 最終確認:2026.10.23
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