ChatGPTを使ったチャットボットを作るときは、どこで、誰が使うかを先に決めましょう。ChatGPT内で会話を試す方法と、自社のWebサイトにチャット画面を設ける方法では、必要な準備が異なります。
APIキーを取得するだけで、Web接客が完成するわけではありません。この記事では、会話の試作から公開までの流れと、回答・データ・運用の確認点を解説します。
ChatGPT内の利用と、Webサイトへの設置を分ける

| 方法 | 主な使い方 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| ChatGPT内で会話を試す | 指示や質問例を使い、口調・回答範囲を検討する | 利用者、共有範囲、使える機能、データの扱い |
| カスタムGPTを作る | ChatGPT内で、指示や知識などを設定して使う | 作成・共有・利用に必要な条件 |
| APIでWeb接客を実装する | 自社画面とサーバーを通じ、入力と回答をやり取りする | 開発、認証、費用、情報管理、保守 |
カスタムGPTとAPIによるWeb実装を同じものとして扱わないことが大切です。ChatGPTの会話や共有リンクを用意する作業と、自社サイトで訪問者が使える画面を作る作業は分けて考えます。利用プランや費用は、それぞれの最新条件を確認してください。
手順1:答える業務と、答えない業務を決める

まず「サービスの基本説明をする」「製品資料の該当ページを案内する」など、役割を絞ります。顧客向けと社内向けでは、見せてよい情報も変わります。
- 利用者は誰で、どんな疑問を解決したいのか。
- 正しい回答の根拠は、どの文書・ページにあるか。
- 個別の契約や返金など、担当者が判断する内容は何か。
- 情報がないとき、どこへ案内するか。
成功の基準も「よく話す」ではなく、必要な情報に到達できるか、適切な窓口へ進めるかなど、役割に合わせて決めましょう。
法人プラン 月額19,800円〜(税別・税込21,780円〜)
次の一歩は、接客の体験から。
自社のサービスやよくある質問を、キャラクターが案内するピタリー。どんな接客ができるのか、利用ページでご覧ください。
手順2:指示と資料を用意し、会話を試す

役割、回答範囲、参照情報、不明時の対応、口調を指示にまとめます。以下は、架空のサービス案内を想定した設計例です。
あなたはサービス案内の担当です。提供した資料を基に、結論と条件を簡潔に説明してください。記載のない費用や提供時期は推測せず、確認できないことと担当窓口を案内してください。
指示だけで誤回答を防げるとは限りません。正解が分かっている質問を使い、言い換え、例外条件、資料にない質問も試します。資料を渡して回答に使うことと、モデルそのものを追加学習させることは区別してください。
文書が多い場合は、質問に関連する情報を検索して回答へ使うRAGなども選択肢になります。ただし、検索漏れや古い情報の参照が起こらないか、別途確認が必要です。
手順3:Webで使う画面と、サーバー側の処理を作る

APIを使う構成では、おおむね「訪問者の画面→自社のサーバー→API→自社のサーバー→画面」の順に入力と回答を扱います。サーバー側で指示や参照情報を整え、必要な制御を行います。
APIキーは秘密情報です。OpenAIの公式資料でも、ブラウザーなどのクライアント側へ公開せず、サーバー側で安全に管理するよう説明されています。HTMLや公開JavaScriptへ直接書き込まないようにしてください。
画面を作るだけでなく、利用回数の制限、エラー時の表示、処理を待つ間の表示、履歴の扱いを設計します。商品情報を取得したり、予約などの操作を実行したりする場合は、別の連携処理と権限確認も必要です。
手順4:公開前に回答・データ・費用を確認する

| 確認分野 | テストする内容 |
|---|---|
| 回答 | 根拠のある説明、条件、不明時の案内が適切か |
| 情報管理 | 入力・履歴の保存、閲覧、削除、外部送信を確認したか |
| 画面 | スマホで読めるか、閉じられるか、案内先が開くか |
| 運用 | 利用量や費用の確認、停止、資料更新を誰が行うか |
個人情報や機密情報は、利用目的とサービス・自社双方の条件を確認して扱います。APIという名称だけで、保存やデータ利用の条件を判断しないでください。公開する対象を絞り、問題があれば停止・修正できる形で始めましょう。
手順5:公開後も、同じ質問で確かめ直す
資料、指示、モデルなどを変えると、回答が変わる場合があります。基本質問と誤りやすい質問を残し、変更時に再確認します。未解決の質問はFAQや案内先の改善に使い、会話を続けただけで自動的に正しくなるとは考えないことが大切です。
接客を始める方法から検討したい方へ

自社での実装とあわせて、サービスを使う方法も比較できます。ピタリーは、会社のキャラクターを通じたWebやLINEの問い合わせ対応・商品案内を検討できるサービスです。機能と利用の流れを確認し、開発・運用の担当範囲と照らしてみてください。特定のモデルや連携機能を前提とせず、必要な構成・利用条件を確認しましょう。
参考情報

参考資料・関連情報
執筆・編集:aivy / 最終確認:2026.10.23
お問い合わせ