AIチャットボットにキャラクターを使うときは、見た目や口調に加えて「何を答え、何を担当者へつなぐか」を決める必要があります。親しみやすい表現でも、料金や手続きの案内が誤っていれば、利用者を迷わせてしまいます。
大切なのは、キャラクターらしさと業務上の判断を混同しないことです。この記事では、公開前に確認する項目と、公開後に見直す手順を整理します。キャラクターを置くことだけで、利用率や売上が上がるとは限りません。
公開前に確認する五つの領域

| 確認する領域 | 具体的な問い | 準備するもの |
|---|---|---|
| 回答の根拠 | 料金・条件・案内先は現在の公式情報と一致するか | 参照元と更新担当 |
| キャラクターの権利 | Web掲載や加工、動きの追加に使える契約か | 素材・契約・許諾範囲の記録 |
| 個人情報 | 会話に何を入力してもらい、どこへ保存するか | 入力案内、保管・削除・閲覧のルール |
| 担当者への案内 | 回答できない場合に、実際に使える窓口があるか | 連絡先、受付時間、引き継ぎ条件 |
| 操作と表示 | スマホでも本文やボタンを妨げないか | 表示確認と閉じる操作 |
「問題が起きたら考える」ではなく、誰が設定を直せるか、必要なときに表示を止められるかまで確認します。チェックの結果と変更履歴を一か所に残すと、担当者が変わっても運用を引き継げます。
口調の指示と、回答ルールを分ける

「明るく親切に」という設定だけでは、業務に必要な線引きができません。キャラクターの一人称や言葉づかいとは別に、参照する情報、回答の対象、情報がない場合の動作を決めましょう。
- 価格や納期は、確認できる情報にある場合だけ案内する。
- 登録情報にない割引や、担当者の約束を作らない。
- 質問の前提が分からない場合は、必要な点を一つずつ確認する。
- 個別の契約判断や、本人確認を伴う変更は担当窓口へ案内する。
例えば、案内文を「この条件でのご案内は、登録情報では確認できません。詳しくは担当窓口でご確認ください」と用意します。これは運用上の文例であり、設定するだけで誤回答を防げるという意味ではありません。情報がない質問や、ルール変更を誘う質問でも試してください。
法人プラン 月額19,800円〜(税別・税込21,780円〜)
キャラクターを、会社の接客担当に。
キャラクターとの会話を、お客様との接点に。ピタリーの利用ページで、接客のイメージと導入の流れを確かめられます。
制作済みのキャラクターでも、利用範囲を確認する

制作費を払ったことと、あらゆる形で使えることは別に確認が必要です。元の契約を見ながら、Web・LINE・広告への掲載、表情差分、動画化や立体化、他社への追加制作依頼など、今回行う使い方を列挙します。
文化庁の法的問題に関するFAQにも、キャラクターの権利帰属と利用態様を契約で定める例があります。既存作品に似せた素材や生成AIの出力を使う場合も、使用サービスの条件や素材の権利を確認し、判断が難しい点は権利者や専門家へ確認しましょう。
個人情報は、入力から削除まで確認する

公開チャットには、氏名、連絡先、注文情報などが入力される可能性があります。まず、業務に必要な入力と、チャットで受け付けない情報を分けます。パスワードや決済情報などを入力しないよう、利用者に分かる位置で案内することも検討してください。
提供事業者へは、データの利用目的、学習への利用条件、保存先や保存期間、管理者の閲覧権限、削除方法を確認します。個人情報保護委員会の注意喚起も、生成AIサービスの利用目的や取扱条件を確認するための参考になります。個別の適法性を、この記事だけで判断することはできません。
有人への切り替えは、実際の窓口につなぐ

利用者が担当者を希望した、回答が見つからない、個別対応が必要、といった場合の案内を用意します。有人チャットへ接続する機能がないなら、「担当者に代わります」と表示せず、使える問い合わせフォームや電話窓口を示してください。
営業時間外なら受付方法とその後の流れを案内します。キャラクターらしい柔らかさを残しながらも、今すぐ人が対応するのか、後から連絡するのかを明確にすることが大切です。
公開後は、未解決の会話から見直す

- 答えられなかった質問と、誤った案内を分けて確認する。
- FAQ不足、元情報の古さ、設定の曖昧さ、リンク切れなど原因を整理する。
- 担当者が元情報や設定を修正し、同じ質問を再テストする。
- 重要な誤案内がある場合は、必要に応じて表示や回答範囲を止めて確認する。
ログを確認する際も、閲覧できる担当者を限定し、必要以上に個人情報を共有しない運用にします。会話が増えるだけで自動的に品質が改善するとは考えず、確認と更新を続けましょう。
ピタリーでは、登録したFAQや指示内容に合わせた接客、キャラクターのカスタマイズを相談できます。利用ページで機能と導入の流れを確認し、自社で必要な回答範囲、管理方法、連携条件を整理してから進めてください。
参考情報
参考資料・関連情報
執筆・編集:aivy / 最終確認:2026.10.23
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